なかむらかおり
なかむらかおり(デザイナー)

店舗やオフィスの内装設計、POPUPショップのデザインなどを手掛けるデザイナー・なかむらかおりさんのMOHEIM OWN STORY。
BRICK STAND、SILHOUETTE、TIN BOX…と複数のMOHEIMアイテムを愛用するなかむらさん。自身が手掛ける空間についての考え方や、MOHEIMに対する想いを聞きました。
MOHEIM OWN STORY vol.25
—— MOHEIMのアイテムを複数使ってみて、いかがですか。
これまでわざわざ買いたいと思った傘立てがない中、BRICK STANDは、見たときに自分の家の空間に溶け込む様子が想像できました。傘立てとして玄関に佇む姿が好きだと思うと同時に、部屋の中でなにか違う存在としても近くにいて欲しいなと思えるアイテムだと感じます。それがなぜなのか…と考えたのですが、BRICK STANDができるまでのストーリーやデザインの意図、そして何より熊野亘さんのプロダクトということを知って腑に落ちました。
どうしても素材がガラスや陶器となり、収納や引越しのことを考えると慎重になってしまう花瓶選び。SILHOUETTEはその問題をあっさり解決すると同時に「ひとつの空間に色んな素材を使いたい」という願いも叶えてくれます。植物や木材や陶器等の中にアクセントとなるカラーのテキスタイルが入ることで、置くだけで豊かな空間にしてくれるところがとても気に入っています。全カラー欲しくなっちゃいました。
そしてTIN BOX。ブリキ缶って誰もがワクワクしてしまうもののひとつだと信じてるのですが、私が選んだバーガンディーカラーは特に「宝箱感」を感じさせてくれます。手紙や繊細なものを大切にしまっておくのにもぴったりですが、わたしは仕事である内装のデザイン設計に使用する仕上げ材サンプルを仕舞っています。いろんなものを雑多に入れられる安心感、色違いで使える楽しみ、開けるときのワクワク感がありながらも生活になじむアイテムです。
—— インテリアアイテムを選ぶときに、大切にしていることを教えてください。
「こだわらない」というこだわりを大切にしています。
わたしの「こだわらない」はブランド名や作家名、購入後の配置や組み合わせ方に「こだわらない」ということ。うちの家には合わないかも?と思っても「まあ、いっか」で済ませるくらいに心が躍る気持ちや直感を優先します。ですので、歴史ある名作スツールもあれば海で拾ってきた石ころが同じ空間にあったりもします。
いつかは知ることになるそのアイテムのデザイナー名を含む、制作背景やコンセプトなどの情報フィルターを通さなくても、目の前にあるモノ自体にまず惹かれているかどうかがとても大切なことだと思っています。
—— 自分の家やオフィスなど、空間を作り上げる上で自分らしいと思う部分はありますか?
いつまでも未完成であることです。
「なかったら作ればいいや」と思っていたり、気になるアイテムや組み合わせ方が常にあるので、流動的で日々変わっていく空間の過程に魅力を感じるところが自分らしいのかもしれません。
—— MOHEIMというブランドのイメージや印象をお聞かせください。
MOHEIMを象徴するSWING BINのように極限まで無駄を削ぎ落としていて洗練されているというイメージが先行すると同時に、その奥には伝統的な技術や職人さんを感じられるアイテムも多いですね。端正な冷たさの中にある温かさをしっかり感じられる印象です。
—— 使っているもの以外にも気になるMOHEIMのアイテムがあれば教えてください。
好みや生活が変わっても長く使えそうなYUKI woodと、使い方が幅広そうなLINDEN BOXも気になります。
—— MOHEIMに今後期待するアイテムはありますか?
個人的にはMOHEIMが展開するキッチンカトラリーや調理器具はどんなものだろうと想像します。
あとは、空間になじませるのがひときわ難しい家電。MOHEIMだったらどう落とし込んでくれるのか気になります。
Profile
なかむらかおり
フリーランスのデザイナー。海のそばでのんびり育ち、京都での大学生生活を経て今は東京都在住。店舗やオフィスの内装設計・POPUPショップの販促物から店舗ディスプレイデザインまで手がける。やったりやらなかったりのSNSでは日々の暮らしや好きなものを気ままに投稿している。
https://www.instagram.com/c__a__o
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