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TIN CADDY

オーソドックスな円筒が醸し出す端正な佇まい。モノトーンのカラーバリエーションとテクスチャと触り心地にこだわったマットな仕上がり。
現在は数少ない茶筒職人が作るTIN CADDYは、高い密閉性で中に入れるものを守りながら、オブジェのように現代のインテリアになじむ「新しい茶筒」です。

クリエイティブディレクター・竹内茂一郎が、TIN CADDYの魅力とそのSTORIESを語ります。
TIN CADDY

キッチンやインテリアを「飾る」茶筒。

長年培われてきた伝統の技術を受け継いだ、現在は数少ない茶筒職人が作るTIN CADDY。

古くから馴染みのある茶筒というアイテムに、コンテンポラリーな雰囲気を感じさせるデザインに仕上げました。
オブジェのように現代の空間に溶け込む「新しい茶筒」です。


PRODUCT STORY Vol.16

—— TIN CADDY(TIN CANISTER)を開発することになったきっかけは?

TIN CADDYは、2017年に「TIN CANISTER」という名称でリリースしました。
MOHEIMがローンチしたのが2014年なので、TIN CANISTERがラインナップに加わったのは、結構初期のことになります。

ブランドがスタートして間もない頃、昔ながらの製法を守る茶筒の製作所を訪れる機会があったんです。そこで目にした手づくりの茶筒やブリキ缶には、余計なものがそぎ落とされた、純粋な「道具」としての美しさがありました。ミニマルな佇まいの美しさや製法・技術にも感銘を受け、ぜひMOHEIMのコレクションにも、この茶筒を加えたいと思いました。

TIN CADDY

 

—— TIN CADDYの最大の特徴は何でしょうか。

こちらのTIN CADDYを見て気づくところはありませんか? 蓋と胴の間には凹凸がないんです。私が一目見て感動したのがこの外観です。

TIN CADDY M gray

 

一方で、機械で作る茶筒は蓋の縁(リム)にふくらみがあるものがほとんどです。一般的によく目にする茶筒の多くは、そのようなつくりになっていると思います。

蓋と胴に凹凸がなく、シームレスでぴったりと一体になっているその端正な佇まいは、手仕事でしか生み出すことができないもの。いまでは日本でもほんの一握りの職人さんしか持ち得ない、希少な技術によってこの美しさは叶えられています。

ミニマルさを際立たせるため、カラーは白、黒、グレーのスタンダードなモノトーンの3色にしました。塗装も、テクスチャにこだわったマットな仕上げにしています。

—— どのようにして作られているのでしょうか?

創業130年を超える歴史ある製作所で、昔ながらの製造方法を引き継いできた職人さんが一つひとつ手づくりしています。いま、その技術を持つ人は、日本でもほんの一握りしかいないそうです。0.1mm単位で行う素材の断裁から、曲げ、はんだ付け、拭き上げ…と、長年の経験に裏打ちされた技で丁寧に仕上げられていきます。

機械でつくる缶に比べて膨大な手間と時間がかかりますが、フォルムの美しさだけでなく、抜群の密閉性も生まれます。

TIN CADDY 茶筒 職人 craftsman

—— 密閉性にも優れているのですね。

TIN CADDYは、外蓋と中蓋の二重構造になっているので、湿気をさえぎり、光も遮断するので、中に入れるものの劣化を防いで長持ちさせるんですね。

量産される茶筒の中蓋はプラスチック製が一般的なのですが、TIN CADDYは中蓋まで一貫してブリキ製にこだわりました。実は、この中蓋を作れる職人さんは、今や日本でもほんの数社しか残っていないくらい貴重な存在なんです。

プラスチックだと気温や湿度の変化で蓋が緩くなったり、逆にきつくなったりしがちですが、ブリキ製は素材の伸縮がとても小さい。だからこそ、形が変わりづらく、何年経っても変わらない精度で使い続けることができるんですよ。

ちなみに、TIN CADDYは本当に密閉性が高く、蓋を垂直に持ち上げると内蓋が一緒に吸い付いて外れることがあります。「もしかして不良では…?」と思われる方もいるかもしれませんが、これは高い密閉性だからこそ起こる現象なんです。斜めに回しながら開けると中蓋が外れることなくスムーズに開けることができます。

TIN CADDY open the lid

—— 密閉性が高いから、茶葉だけでなく、いろんなものを保存しておくのによさそうですね。

TIN CADDYの素材は錫(すず)をメッキしたブリキです。食品用缶詰に使用されているおなじみの素材、といえばわかりやすいかもしれません。つまり、食品の素材には最適な容器です。

茶葉やコーヒー豆はもちろん、、グラノーラやシリアル、ナッツといったスナックの保存にもぴったり。昔ながらの使い方として、海苔や昆布などの乾物にも最適です。

食品に限らず、日々使うコットンや大切なアクセサリーを入れておくのもおすすめです。

サイズはSとMがあります。
Sサイズは煎茶なら約230g、コーヒー豆なら約170g(粉の場合は約200g)入ります。
径と高さが同じ「1:1」の比率なので、ころんとした愛着のわくフォルムです。ティーバッグでもたっぷり収納できます。

Mサイズは伝統的な茶筒を少しだけコンパクトにリサイズし、モダンな雰囲気を演出しています。煎茶なら約320g、コーヒー豆なら約250g(粉の場合は約280g)入れられる大きさなので、乾物だけでなく、ショートパスタなどの保存にもいいと思います。

lifestyle TIN CADDY S navy M gray with candy

—— オンラインストア限定で、「plain」と「two-tone」も新たに2026年4月に登場しました。

「plain」は、塗装や錆び止めといった加工を一切施さず、素材そのものの質感と素朴な佇まいをそのままを味わってほしいモデルです。はんだ付けの溶接跡もそのまま残していて、職人さんの昔ながらの丁寧な手仕事や息遣いが直接伝わってきます。ブリキ特有の小さな斑点や、使っていくほどに現れるキズや風合いを愛おしく感じられるような、自分専用の道具に「育てる」ことを楽しんでほしいです。

一方の「two-tone」は、蓋と胴を異なる色で組み合わせてみました。よりモダンな印象で遊び心を感じられるモデルになったと思います。置かれた場所に愛らしいアクセントを添えるので、単品でもいいのですが、いくつか一緒に取り合わせて、インテリアを飾ってほしいですね。

TIN CADDY plain orange tea and coffee beans

—— 最後に、TIN CADDYにこめた想いを聞かせてください。

手づくりの茶筒に出会ったとき、私が一目で感じたその「佇まいの美」を、ぜひ空間に取り入れてほしいと思います。優れた気密性も兼ね備えたTIN CADDYは、いろいろなお気に入りのものを保管しながら、置く場所を飾ることができます。

毎日飲むお茶やコーヒーは、キッチンのすぐ手に届くところに保管することが多いと思います。いつもの場所にTIN CADDYを置けば、まるでコンテンポラリーなオブジェのような存在感を放ちます。使うたびに気分も引き上げてくれると思うので、単なる保存容器としてでなく、インテリアアイテムとしても活躍させてほしいです。


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