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TISSUE COVER

日常生活で必ず使うティッシュペーパー。
生活感が出てしまうアイテムを、美しいデザインを纏わせインテリアに溶け込ませたい—そんな想いから、装飾的要素をそぎ落としたミニマルなTISSUE COVERは誕生しました。

デザインの細部へのこだわりや、それぞれの素材の特徴まで、デザイナーの竹内茂一郎と、fogシリーズの開発に携わった清水友香里が語ります。
TISSUE COVER

日常生活で必ず使うティッシュペーパー。

生活感が出てしまうアイテムを、美しいデザインを纏わせインテリアに溶け込ませたい—
そんな想いから、装飾的要素をそぎ落としたミニマルなTISSUE COVERは誕生しました。

デザインの細部へのこだわりや、それぞれの素材の特徴まで、デザイナーの竹内茂一郎と、fogシリーズの開発に携わった清水友香里が語ります。


PRODUCT STORY Vol.17

—— TISSUE COVERはMOHEIMのロングセラーですが、そもそも開発の原点にはどのような想いだったのでしょうか?

竹内
日本ではティッシュペーパーは「どこにでもある」存在です。自宅でも、お店でも、宿泊施設でも、オフィスでも…。つまり、日常生活で欠かせない、必要なものです。市販のティッシュペーパーのケースが日々の暮らしの中でそのままに見えるのが嫌で、私にとってティッシュカバーは必需品でした。そんなことから、MOHEIMでもティッシュカバーをリリースしたいと思いました。

使用する素材は、インテリアにもなじみがよく、高級感を感じられるという点から、レザーで考えていました。ミニマルで、品のよさを感じられるもの、かつ、レザーという素材を使いながら、やわらかなデザイン性のものがあるといいなと思っていました。

TISSUE COVER Luxe

—— MOHEIMからTISSUE COVERがリリースされたのは2017年の5月。その当時はヌメ革素材のみでの展開でしたね。

竹内
数あるレザーのなかからヌメ革を選んだのは、革本来の飾り気がないプレーンな表情が感じられるからです。簡単に言ってしまうと、ヌメ革のミニマルなテクスチャが個人的に好きだった、ということになりますね。
諸事情によりヌメ革タイプは販売終了となりましたが、レザーで製作するということにはその後もこだわりました。

リリースのタイミングを改めて振り返ると、TISSUE COVERはブランドの基盤づくりの段階でリリースしたことになります。その当時から素材の変更や追加を経ながら、いまも人気のアイテムとして継続しているのはデザイナーとしても感慨深いです。

lifestyle TISSUE COVER oiled leather brown with book

—— レザー製のティッシュカバーにするにあたって、デザイン面で心がけたことはありますか?

竹内
まず、縫製のステッチを表に見せない、ということが最優先でした。レザーにステッチを組み合わせると、どうしてもレザー特有のハードな印象になりがちです。MOHEIMのTISSUE COVERは上品に見えるように仕上げたかったので、縫製を最小限に抑え、表に見せないということを最優先にしました。結果としてミニマルな佇まいでありながら、やわらかな雰囲気のデザインになったと思います。

また、ティッシュペーパーの取り出し口となる開口部の幅や大きさも、最小限におさえています。

裏側はスナップボタンで留める仕様にしました。シンプルな見た目と、ティッシュケースの取り出しやすさ、装着のしやすさを考えての仕様です。

TISSUE COVER oiled leather back side

—— 素材について教えてください。

竹内
まずoiled leatherに使用している牛革は、鉛・フタル酸フリーの「オイルダコタ」です。なめしの際のクロームの分量を抑え、染色段階でタンニンを多く含ませることで、程よいコシを出したしなやかなレザーになります。上質な牛革本来のテクスチャと表情を持った革なので、TISSUE COVERの飾らないデザインと美しさを際立たせてくれています。

lifestyle TISSUE COVER recycled leather beige by the window lifestyle TISSUE COVER recycled leather black on the table

—— recycled leather はどのような素材でしょうか。どんな特徴があるのかも気になります。

竹内
リサイクルレザーは天然皮革の端材を繊維状に粉砕して、ラテックス樹脂で固めた素材です。従来廃棄されてしまう革の端材を使っているので、環境に配慮したサステナブルな素材です。

触ってみるとわかるのですが、コルクを思わせるようなマットで素朴な風合いが特徴で、自然な質感となめらかな触り心地が魅力です。レザーでありながらソフトでユニークな印象ですね。
ちなみにリサイクルレザーは経年変化が楽しめるので、オイルレザー同様に「使って育てる」楽しみを感じてもらえると思います。

lifestyle TISSUE COVER fog half gray and charcoal

—— つづいて、2026年6月に新たにラインナップに追加となった「fog」シリーズについて聞かせてください。

清水
まず、「fog」は上質なスエードを思わせるソフトでなめらかな肌触りの生地で製作しています。この素材は東レの繊維技術を駆使して作られている「ウルトラスエード®」で、アパレルのほか、インテリアや家具等に幅広く使われています。

原材料として、フィルム屑の産業廃棄物から回収された再生ポリエステルが一部に使用されています。ウルトラスエード全体のうち約50%がリサイクルですので、サステナブルな素材でもあるんです。

以前からこの生地を知っていたのですが、素材自体が持つ雰囲気と使いやすさが特徴で、とても魅力的だと感じていました。そこで、MOHEIMのTISSUE COVERにマッチすると思い、新しいシリーズの開発を提案しました。

lifestyle TISSUE COVER fog dark greige lifestyle TISSUE COVER fog gray

竹内
TISSUE COVERはハードな印象をなくしてソフトに見せることがコンセプトとしてありましたが、ウルトラスエード®の素材感はまさにぴったりです。
oiled leather や recycled leather タイプと比べ、さらにやわらかい雰囲気を醸し出すことができました。

清水
fogシリーズは適度な張りがあるテクスチャも相まって、横から見ると丸みを帯びたふんわりとした形に仕上がりました。はじめてサンプルを見たときは「まるで焼き立てのパウンドケーキ…!」と思いました。そんなふんわりとした印象が素材で表現できたことから、想像以上によりよいものができたと感じています。

 

—— ちなみにシリーズ名の「fog」の由来は、この素材からきているのでしょうか。

清水
そうです。起毛のような、触るとふわふわとやわらかなテクスチャを表した名前にしたいと考えました。素材が持つふわっとした雰囲気や触感を表す言葉をいろいろと連想していくなかで、霧を意味する「fog」というワードにたどりつきました。

—— 確かに、生地を触ってみると「fog」というネーミングがしっくりくる気がします。ほかにも「fog」シリーズの魅力を教えてください。

清水
いちばん知ってほしいのは、お手入れのしやすさですね。レザータイプは丁寧にメンテナンスをしながら経年変化を楽しむものですが、fogシリーズは手洗いすることができます。汚れたら丸洗いできるというのはかなり嬉しいメリットだと思います。

fogシリーズは丸洗いできることをふまえて、底面のスナップボタンに金属製ではない樹脂製のものを採用しています。ティッシュケースの交換もできるだけストレスなく行っていただきたいので、しっかり留められるけど、あまり力を入れなくても外せるものを選びました。

TISSUE COVER reversible

そして、fogシリーズはリバーシブルで使うことができます。裏面に同素材の異なる色を組み合わせているので、気分によって使う色を変えられるのもユニークな仕様だと思います。裏返して使うと、角の部分に少しだけ表のカラーが見えるんですが、これが絶妙なアクセントになっています。

TISSEU COVER fog sewing (縫製中) TISSEU COVER fog meeting (打ち合わせ中)

2種類の生地を貼り合わせて縫製するのですが、縫い代の端の際(きわ)まで、アールをかけて角をなくし、リバーシブルで使ったときにも角の丸みが出るようにこだわりました。
縫製をしてくださっている工場の方々も、この部分は特に気を遣って作業をしてくださっています。

lifestyle TISSUE COVER fog half charcoal lifestyle TISSUE COVER fog half dark greige

—— fogシリーズはハーフサイズもあるんですね。

清水
一般的なティッシュケースをそのまま置くのは大きすぎる…という場所がおうちのなかでもどこかにあるはずです。例えば、洗面スペースや、寝室のベッドサイドなど、見た目にもあまり大きいものは置きたくないと思う方もいると思います。コンパクトなサイズ感のハーフはあまり場所をとらずにすっきりと収まって、ストレスなく使えるのではないでしょうか。

竹内
ホテルなどでもハーフサイズを最近はよく見かけるようになりました。コントラクト業界でもハーフサイズの需要は今後も高まるのではと思っています。

—— 豊富なラインナップとなったTISSUE COVERですが、どのような点がそれぞれおすすめすか?

竹内
レザー本来の素材を楽しみたい方にはオイルレザーを、ユニークでマットな質感が好きな方にはリサイクルレザーをおすすめしたいです。上質な素材感もメンテナンスのしやすさもどちらも譲れないという方にはfogをぜひ使ってほしいです。好みに合わせて選ぶことができますが、どのタイプも「日々使うものだからデザインにはこだわりたい」というニーズには応えられると思います。

冒頭でも書きましたが、ティッシュペーパーはどのおうちでも必需品。インテリアにやさしく溶け込むTISSUE COVERは、新築祝いや引っ越し祝いのギフトとして、どのタイプを贈ってもきっと喜ばれるはずです。